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五龍神社とは
佐賀市鍋島町大字八戸に五龍神社という大変古い神社があります。
海堂神(龍神)が祀られています。
当神社の創建は『鍋島町史』『鍋島村史』に記載されている内容によると、欽明天皇26(565)年とあるので、今から1,500年近く前になります。
五龍神社:佐賀県佐賀市鍋島町八戸1054-2
五龍神社と「田中長者」の関係について
その昔、当地に田中長者という豪族がいました。田中長者は、大船を使って広く交易を行い、巨万の富を築きました。そのため、田中長者は航海の安全を願い龍神を信仰していました。
ある夜、田中長者は夢を見ます。この夢のお告げから、村の西方の河の中に海難除去の守護神である黄金色の霊石を得ました。そこで、田中長者は、村の西隅に祠を建て「五龍社」と称して一族の繁栄福祉を祈りました。それが、当神社ということのようです。
経緯を聞いた村の人々は、村の鎮守としてお祭りするようになりました。
五龍神社はその後、與賀神社(佐賀市与賀町)の摂社となり二の宮と呼ばれるようになります。佐賀藩祖・鍋島直茂は、五龍神社に参拝し、境内に松や杉など1,000本を植栽させたという期日もありますから、当時の社領は今よりもかなり広かったのではないかと思われます。



